ヨーロッパの鉄道旅行は、今年、横ばいどころか急増しています。路線によっては、予約数が前年から40〜50%も伸びました。何十年も姿を消していた路線に新しい寝台列車が復活し、移動の手段ではなく、旅の一部として列車を選ぶ世代も広がっています。数字を押し上げている要因と、いま予約する価値のあるルートをご紹介します。
なぜ、いま鉄道旅行が注目されているのか
いくつもの力が同時に働いています。「フライトシェーム(飛行機に乗る後ろめたさ)」は、スウェーデン発のニッチな考え方から、短距離の飛行機ではなく鉄道を選ぶ一般的な理由へと広がりました。特に、6時間未満の移動で顕著です。EUの気候目標も、国境をまたぐ鉄道インフラへの本格的な投資を後押ししています。さらにSNSでは、寝台の個室や食堂車から見る朝焼けが、ひとつの旅のコンテンツになりました。列車はもはや移動手段にとどまらず、旅の物語の一部になっているのです。
1. ブダペスト ↔ プラハ
今シーズンの最注目の数字です。中央ヨーロッパの趣ある2つの首都を、スロバキアの田園を抜ける快適なユーロシティが結びます。大陸でも指折りの急成長ルートになったのも納得です。どちらの都市も、数日ずつ滞在する価値があります。ブダペストは温泉と廃墟バー、プラハは旧市街と城下の地区。
2. アムステルダム ↔ ブリュッセル
ヨーロッパでも特に歩いて楽しい2つの首都を、短時間で頻繁に結ぶ高速列車です。アムステルダムは運河と美術館、ブリュッセルは中世の広場とコミックの壁画。北ヨーロッパのほぼどんな旅程にも気軽に付け足せ、この路線の伸びは、1都市に絞らず1週間で2〜3都市を組み合わせる旅行者が増えていることを表しています。
3. パリ ↔ ミュンヘン
今年、パリとミュンヘンを結ぶ日中の速い列車が登場しました。かつては「おまけ」のように感じられた区間が、日帰りで移動できる現実的な選択肢に変わりました。フランスの優雅さからバイエルンのビアホールとアルプスの眺めまで、飛行機なしで行けます。
4. プラハ ↔ コペンハーゲン
新しい日中の直通列車が、中央ヨーロッパとスカンジナビアをひとつの旅でつなぎました。プラハの尖塔からコペンハーゲンの港まで。これまでは飛行機か、面倒な乗り継ぎが必要だった組み合わせです。
ほかにも注目したい動き
2026年に始まったサービスのうち、予約ツールにはまだ反映されていないものがいくつかありますが、先の計画を立てる方は知っておく価値があります。バーゼルとマルメを結ぶ新しい夜行列車は、スイスと南スウェーデンを一晩でつなぐもので、寝台列車の復活を象徴する動きのひとつです。また、ロンドンとスコットランドのスターリングを結ぶ新サービスは、国内線の飛行機を使わずにハイランド地方の玄関口へ行けるようにします。発券に対応でき次第、どちらも追加します。
AIで、旅の続きを計画しよう
こうしたルートを2つ、3つつなげて1回の旅にする。まさにそのために、私たちのプランナーは作られています。行きたい場所を入力するだけで、乗り換え、ホテルの提案、予約リンクまで含む旅程が数秒で完成します。